2022年8月末、韓国で第一子の出産をしました。
ネットで見た日本での出産と違うなと思った点がいくつかありましたので、
韓国での出産を予定している方はもちろん、韓国の出産ってどんな感じなんだろう?と気になる方にも読んでいただければ嬉しいです。
もちろん、日本・韓国にかかわらず病院によっていろいろ違う点はあると思いますので、一つの参考程度に見ていただければと思います!
基本情報
- 第一子、経過順調
- 39週5日の時点で3.4kg、全体的に大きめと言われる
- 私の体重は妊娠前+約15kg、(先生からは特に何も言われず)
- 出てくる気配がなくこれ以上大きくなると大変だと思い、40週0日の夜から入院、促進剤で誘発分娩予定
入院してからの流れ
入院準備
20時に夫と一緒に病院に到着し、PCR検査陰性の証明(スマホメッセージ)を分娩フロアの入り口で見せ、私だけ分娩準備室に。
渡された分娩着に着替え、点滴を入れ、分娩についての希望項目や保険非対応項目についてどうするかの紙を渡され、記入。
日本の場合は、事前にバースプランを相談することが多いのではないかと思います。
(無痛分娩をするかなどなど…)
当日にパパッと確認というのはなんだか韓国らしいという気がしますね。
気になることや希望がある人は遠慮せずに事前に担当医師に相談しておくのがベターだと思います。
入院希望の部屋(大部屋、2人部屋、個室)を聞かれ、2人部屋希望したのですが空きがないとのことで個室に。部屋番号を案内され、21時頃に入院する個室へ夫と移動、しばらく自由時間。
韓国は夫も一緒に病院に泊まることができ(入院期間中ずっと)、食事も申請すれば出してもらえます(有料)。
誘導分娩
23時以降は飲食禁止、水もダメ。水分と栄養は点滴で管理。
日本は飲み物や簡単に食べられるものを持って行くし、なんだったら陣痛中に食事の時間が来たらできるだけ食べると聞いていたので、ここは大きく違う点だと思いました。
そのため、必須!と噂の「ストロー付きのペットボトルのフタ」は韓国での出産には不要でした。
23時から3時間おきに入院している部屋から分娩室のフロアに行き、内診&胎動検査。子宮口2㎝。
分娩室は「家族分娩室」となっており、部屋が割り当てられて入口にネームプレートが貼ってあり、
内診・胎動検査~陣痛、分娩まで家族(主に夫)同伴で行えるようになっていました。
早朝5時の検査の後、浣腸を行い、7時の検査後に促進剤投与。
日本では浣腸は希望しない限りやらないところが多いのかな?と思います。
8時半~バランスボールを渡され、1時間ほど指示された動きで運動。
10時、13時、14時半に内診&胎動検査。子宮口変わらず。
担当医師に「帝王切開に切り替えるか明日まで待ってみるか考えてみてくださいね」と言われました。
16時。やはり進展はなく、とはいえ帝王切開は私の中で想定していなかったので踏ん切りがつかず、明日まで待ってみることに。夜は促進剤を入れないらしく、この日はここで促進剤終了。
19時からまた約3時間ごとに胎動検査&内診。次の日も前日の流れとほぼ同じ感じでした。促進剤は前日より多めに入っていて定期的な痛みは感じるものの子宮口がずっと2㎝のまま開かず、結局午後2時過ぎに帝王切開が決定。
帝王切開
そのまま家族分娩室で夫と一緒に手術やリスクについての説明を聞き、同意書にサインし、剃毛(夫は一時退室)。車椅子に乗せられ、手術室へ。
怖くて周りを見ないようにしていたのであまり記憶がないですが、いろいろと手術の準備をしてもらいいざ開腹。
お腹をスッと横に何かが滑る感覚があり、「あ、切られたな」と思った後、何やら内臓を持ち上げては戻すような感覚。
その後、「お腹押しますね~」と言われてお腹の上の方を2回ほど押され、「出ますよ~」と聞こえ…
産声が。
やっと会えた~!と思い、涙が出ました。
赤ちゃんを包んで顔だけ出た状態で見せてくれました。思ったより小さい!
その後すぐに「寝ますね~」と言われていつの間にか意識を失い、いつの間にか意識を回復していました。
全身麻酔は初めてで、すごく不思議な感じでした。処置で1時間ほど経っていたようですが、体感としては15分くらいの感覚でした。
回復室~病室
意識を回復した前後はボーっとしていて記憶が定かではないのですが、いつの間にか回復室に運ばれて、そこに夫がやってきました。
夫は生まれてすぐの赤ちゃんを見せてもらい、へその緒カットもしたそうで、その動画を見せてくれました。
帝王切開でへその緒はもう切れてますのでへその緒カットはほぼ儀式?体験?用ですね。
その後看護師さんが赤ちゃんを連れてきて、私の胸元に少し乗せてくれました。
なんらかの説明(忘れた)を受けた後、赤ちゃんは新生児室、夫は先に病室へ。
私は傷口のチェックなのか、お腹をぎゅっぎゅっ!と押されかなり痛かったです。
ベッドごと病室に運ばれると、部屋には夫と入院病棟の看護師さんが待機していました。
病室のソファを横にずらす作業を夫が手伝い、私は病室のベッドに移動させてもらい、
「頭は浮かせずに、体を左右の横向きに動かす運動をしてくださいね」と言われました。
点滴でつながっている麻酔は、痛かったら自分でボタンを押すと30分の分が(多分追加で)出るよとのこと。
点滴の麻酔のほかに、ペインブースターとかいう痛みが増しそうな名前の追加の麻酔も選択していたため、服のポケットに入っていて、お腹につながっていました。
2種類の麻酔をしているにも関わらず、ベッドの上でゆっっっくり横向きに動くだけで痛い痛い!
赤ちゃんがいなくなって空間ができたお腹の中で、横に転がると内臓が重力に従って移動するような感覚でした。
この日は疲れて9時ごろに就寝。
こんな感じで、思いがけず2日間にわたった出産が無事に終わりました。
帝王切開にはならないだろうと思ってなぜか想定しておらず、絶対に普通分娩で生みたいというこだわりがあったわけでもないのに帝王切開が決まった時には泣いてしまいました。
その時はなぜ泣いてしまったのかよくわからなかったのですが、何度も痛い内診を耐えているのに一向に子宮口が開かず進展がないことへの失望感が溜まって来ていたのと、帝王切開への不安と恐怖が合わさって涙が出たのかなと思います。
何はともあれ、元気な赤ちゃんが生まれて本当によかったです。
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