日韓で結婚式をした私が感じた、日韓結婚文化の違いパート②

数年前に韓国人と結婚し、日本と韓国両方で結婚式をした私が、結婚や結婚式について日本とは違うなぁと感じたことをいくつかご紹介します。

地域差や個人差、家庭差があると思いますので、参考程度に楽しんでいただければと思います。(日本人同士でもお互いの認識が違うということはありますね)

今回はパート②、結婚式編です!

パート①はこちら↓

結婚式

招待客数のギャップ

夫と結婚する前、結婚式について少し話したことがありました。

招待する人数は少なめがいいよねと話していて、私は両家で60人前後をイメージしていたのですが、

なんと夫のイメージは夫側で100人ほど!

「少なめ」の認識が全然違ってびっくりした記憶があります。

最近はスモールウエディングも増えてきているそうですが、

新郎新婦の友人、仕事関係、親戚 に加えて

新郎新婦の両親の友人、仕事関係 の人にも声をかけるため、

全く知らない人が大量に来ることになります。

とにかくたくさんの人に声をかけて、来られる人が来る、当日まで誰が来るのかわからない、という自由なスタイルです。

招待客の服装

日本に比べると、韓国は招待客の服装がカジュアルです。

おしゃれすぎるスーツに蝶ネクタイ、ドレスにばっちりセットした髪、などの服装は逆に浮いてしまう可能性もありますので注意が必要です。

普通のスーツ、かっちりめのワンピースなどで十分だと思います。

ご祝儀

日本では友人のご祝儀の相場は3万円ですが、韓国の場合は5万ウォン(約5千円)が一般的です。親友などの場合は、気持ちでもう少し包むこともあるようです。

ご祝儀袋は、日本ではいろいろなデザインがあり、包む金額によって使い分けたりもしますが、韓国は相当シンプルです。

受付の近くに白い封筒とペンがたくさん用意されていて、参列者はそこでお金を財布から取り出して封筒に入れ、「祝結婚」など表にサラッと書いて裏に名前を書き、受付に渡します。

日本のきれいなご祝儀袋も素敵ですが、韓国のスタイルもシンプルでいいなと思いました。

新婦待機室

日本の結婚式は、式が始まるまで新郎新婦は招待客の前に姿を現さないのが一般的だと思います。

韓国の場合、新郎は受付付近で待機し、お祝いに来てくれた招待客に挨拶をしたり写真を撮ったり忙しく過ごします。

新婦は、新婦待機室という式場のすぐ横のきれいな部屋のソファに座って待機しており、訪れた招待客(主に新婦の友人や親族)と写真を撮ります。

そのため、韓国の結婚式に招待された場合は開始時間の30~15分前ぐらいに行って新郎や新婦と話したり写真を撮るのがおすすめです。

式の流れ

韓国の結婚式の一般的な式の流れをご紹介すると、

  1. 司会紹介 (友人に頼むことが多いです)
  2. 両家の母入場、ロウソク点灯
  3. 開式の辞、式前映像
  4. 新郎入場
  5. 新婦入場 (お父さんと一緒に入場することが多いです)
  6. 結婚誓約
  7. 成婚宣言
  8. 媒酌人(주례/チュレ)お言葉 (最近は媒酌人を立てないことも多いようです)
  9. 祝歌 (友人に頼んだり、プロを呼んだり、自分たちで歌ったり)
  10. 新郎新婦の両親へ挨拶
  11. 列席者へ挨拶
  12. 新郎新婦退場

ざっくりとこんな感じです。ここまでで、だいたい30分前後です。

式が終了した後、全体の写真撮影があります。

新郎新婦→家族→親戚一同→友人の順で全体撮影があります。

撮影が終わったら、列席者はビュッフェへ、新郎新婦は着替えてペベクを行います。

ブーケトス

日本では、ブーケトスは主に未婚の女性が数人前に並んで新婦がブーケを投げ、それをキャッチするのは誰かわからないというのが一般的ですね。ブーケトス以外にもいろいろな演出を選ぶことができます。

韓国ではブーケトスをするのが一般的なのですが、日本と違う点は、ブーケをキャッチする人が事前に決まっていることです。

式が終わった後に写真撮影が行われるのですが、友人の集合写真撮影が終わった後、事前に新婦から連絡を受けて決まっていたキャッチする人が前に出てきて、

新婦投げる→友人キャッチする

の一連を撮影します。いい感じにキャッチできなければ、テイク2、3…もありです。

ペベク(폐백)

ペベク(폐백)というのは、新婦が新郎の親族(主に年上の人)にご挨拶をする儀式です。(昔の様式とは変わってきているようです)

通常、30分ほどの結婚式を終えた後に行われます。

式場の別のスペースにペベク室というペベクのための部屋があり、新郎新婦は結婚式が終わった後急いでドレス&タキシードから韓服に着替えます。

詳しい流れはまた別の記事で紹介できればと思います。

日本では神社での結婚式を選ぶこともできますが、そうなるとすべて伝統的な方式で執り行われることが多いですよね。

普通の式+伝統の婚礼衣装を着てペベクの儀式ができ、伝統文化を体験できたようで楽しかったです。

もちろん、韓国の伝統的な結婚式とはまた違いますけどね^^

食事はビュッフェ

日本は披露宴でコース料理をふるまうことが多いですが、韓国では披露宴がなく、式が終わった後にビュッフェに行くことがほとんどです。

招待客は、式が始まる前に受付にご祝儀を渡すときにビュッフェのチケットをもらいます。

式が終わったら、チケットをもって式場付属?のビュッフェレストランに行って入口でチケットを渡して入ります。

しばらく食べていると、ペベク(ある場合)が終わって着替えた新郎新婦が挨拶まわりに来ますので、簡単に会話を交わしてあとは自由に食べ、自由に解散します。

式場では複数のホールがあったり前後の時間帯で他の結婚式が行われていたりしていて、広いビュッフェ会場にはそのお客さんたちが入り混じっています。

さらに、自分たちの式なのに両親の知り合いなど自分たちが全然知らない人も大勢来ているので、ビュッフェで入り混じるともう自分の招待客が誰なのかわからなくなります

ちなみにビュッフェ代は、入口で渡すチケットの数で人数を把握して式場から報告がありますので、終了後に清算となります。

新婚旅行

新婚旅行は、結婚式をした後すぐに出発するというケースが多いようです。

式場の前に結婚式用にデコレーションされた車が止まっていて(多分人によります)、式が終わったらそれに乗って空港まで出発!というイメージです。

実際は、着替えたり荷物を用意したりなどいろいろあるでしょうから本当に式場から空港へ!という人は少ないかもしれませんけどね^^;

私たちは韓国の式の後には新婚旅行に行かなかったし、車は用意しなかったのですが、
車は友人の中でいい車を持っている人に頼んで借りるのだという話を聞いたことがあります。

結婚式=結婚

日本人は、記念日に合わせて入籍する、式は入籍してからゆっくり準備しよう、式はしなくてもいい、など、式よりは入籍をもって結婚したととらえる人が多いと思います。

韓国では、結婚式をしてはじめて結婚だと考える人が多いようです。そのため、式を済ませてから婚姻届けを出すカップルが多いんだとか。

家族や親戚、友人など、たくさんの人にお披露目して認めてもらって初めて結婚、という認識が強いのかもしれないですね。


以上、今回は結婚式について感じた日本と韓国の違いについてご紹介してみました。

韓国で結婚を準備するにあたり、他の人の結婚準備や結婚式はどんな感じだったか私自身たくさん検索して参考にさせてもらいましたので、もう結構前にはなりますがそれらについてもいつかまとめてみたいと思います。

パート① 結婚文化の違いはこちら↓

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