数年前に韓国人と結婚し、日本と韓国両方で結婚式をした私が、結婚や結婚式について日本とは違うなぁと感じたことをいくつかご紹介します。
地域差や個人差、家庭差があると思いますので、参考程度に楽しんでいただければと思います。(日本人同士でもお互いの認識が違うということはありますね)
今回はパート①準備編です!
結婚前の同棲はよくない
私が幼いころは、「結婚前の同棲ありか なしか」という話題がテレビなどで何度となく出てきて、幼心に「う~ん、私はなしかなぁ」などと考えていました。
大学生ぐらいになってくるとそんな感覚は世間も自分も薄れてきて、「別に普通じゃない?」という感じに。(もちろん人によると思います)
結婚の話が保留になっている間、とにかく韓国には住む!ということで韓国に来たわけなんですが、その時「同棲」だということについて特に深くも考えず、普通に彼(今の夫)と一緒に住む家を探したわけです。
なんだったらお義母さんも一緒に探してくれたりなんかして余計に、結婚前に同棲することに対してよくないという感覚は全くなかったように思います。(浮かれていたのかも)
しかし、韓国に住み始めて10カ月ほど経つ頃だったでしょうか、私の両親への結婚の説得に手こずってなかなか結婚の話にならないという状況の私に、お義母さんがそっと言ったのです。
「ほんとはね、結婚前に一緒に住むっていうのはあまりよくないんよ。だから早く結婚できればいいんだけど…」
・・・はっ!
その時初めて、韓国では日本に比べて結婚前の同棲があまりよく思われないことに気づきました。
これももちろん地域差や個人差があるんでしょうけど…
同棲の予定があるときは、親がどう思うのか、よく思わないのであれば事前に挨拶をしておくなど、気をまわしておいた方がよさそうです。
結婚準備
韓国の若者は、結婚を決心するのに大きなハードルがあると言います。
それが家。
結婚にあたり、男性が家を、女性が家具や家電などを用意する風習があるんです。
もちろん、時代はどんどん変わってきていますので、必ずしも全員がこうではないといけないと思っているわけではないでしょうが、韓国では近年不動産価格が非常に値上がりしていて、住む家を手に入れるのは簡単なことではありません。
一方日本では、新婚の夫婦はマンション等を借りて、家具家電は新しく買うか、もしくは結婚前に使っていたものを持ち寄る場合もありますね。
家関連での結婚に対するハードルは日本のほうが低いと言えそうです。
예단,예물文化
日本では結婚前に結納をする文化があると思いますが、韓国には예단(イェダン)、 예물(イェムル)という文化があります。
簡単に言うと、
イェダン:新婦から新郎側家族(や親戚)への贈り物(現在は、お金、スーツ、時計、ブランドバッグなどのようです)
イェムル:新郎新婦がお互いに贈りあう、主にジュエリーや時計など
こんな感じです。
私たちは、お互いの文化の儀式?をやっていては大変ということで、結納もイェダンもイェムルもなしにしました。(結婚指輪は買いました)
ただ、夫のご両親(韓国人)は、初めての子供の結婚ということで、伝統的なものをいろいろやりたかったようです。
私からのイェダンを何もお渡ししていないのに、「あれ買おうか、これ買おうか」といろいろおっしゃり…
正直必要ないものでしたし、こちらから何もお渡ししていないので申し訳ないのもあり、ほとんど遠慮しました。
「もう!なんでも”いらない”って言う!」とちょっとご不満そうでしたが…笑
結婚式=結婚
日本人は、記念日に合わせて入籍する、式は入籍してからゆっくり準備しよう、式はしなくてもいい、など、式よりは入籍をもって結婚したととらえる人が多いと思います。
韓国では、結婚式をしてはじめて結婚だと考える人が多いようです。そのため、式を済ませてから婚姻届けを出すカップルが多いんだとか。
結婚式準備
スドゥメ(스드메)
韓国で結婚式をするなら絶対に聞くことになる単語がスドゥメです。
スドゥメ (스드메) というのはスタジオ、ドレス(韓国語発音ではドゥレス)、メイクのことで、これらはセットになっていることも多く、また韓国の結婚式においてはほぼ必須事項なので、まとめて呼ばれているようです。
スタジオは、日本で言う前撮り撮影のことです。スタジオにもよると思いますが、ドレス2~3着、服を持ち込めば韓服、私服での撮影ができます。ロケーション撮影は別料金のところが多いです。
式場で、提携しているスタジオ、ドレスショップ、美容院があり、すべて式場にまとめて支払いを行います。こだわりがある人は、別々に自分で手配することになります。
結婚式費用
結婚式にかかる費用は日本とかなり違います。
私の場合、式+スドゥメでだいたい30万円ちょいぐらいでした。
そこに、食事代や家族の衣装代、式のアシスタントさんへのお支払い、日本から来る家族の飛行機・ホテル代、などがかかりました。
それと、式の招待状を友達などに直接渡す際は、ご飯でも食べながら…となり、その食事代を支払うことも多いので、そういう周辺費用はちょこちょこ発生します。
また、新郎側の親戚に、お義父さんが「今度息子が結婚するから」ということで食事に招待したりいろいろしたらしく、それも結構お金がかかったそうです。
それにしても日本の結婚式と比べるとかなり値段が違いますね。
打ち合わせほぼなし
韓国の式場にも、一応プランナーさんがいます。しかし、日本の式のようにあまり凝ったことをしない人が多いのもあり、プランナーさんと会って打ち合わせをするということがありませんでした。
どんな流れで式を進行するか、リクエスト事項…などをカカオトークでやり取りしただけ(夫が)。
ちょっと不安でしたが、特別なことはほぼしなかったので、特に問題なく無事終わりました。
いかがでしたか?普段の生活に比べると伝統や文化の要素が出がちなのが結婚式などのライフイベントですよね。
次回は、パート②結婚式編をご紹介したいと思います。
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